ビンテージギターのラッカー塗装ベタベタ問題
こちら、マイギターの'73年製 ES-335です。
音色もルックスも気に入っているのですが
購入後、困った問題に毎年悩まされることに・・・
その問題というのは
・夏場、塗装がベタベタする
・肌の触れている部分が白濁する
...この楽器買ったのが冬場だったんですよ。
で、暑い暑い夏、部屋の中で汗ばみながらTシャツ一枚この楽器を抱えて、
熱いプレイをしていたときのこと
楽器を抱えたときにボディの上側に来るカッタウェイの裏側が、
僕の体(蒸れまくったTシャツを着た)に接していたのですが、
その部分の塗装が、極端にいうと
ちょっと溶けかけた飴玉の表面みたいにペタペタになっていて!
Tシャツがくっついてしまって!
くっついたTシャツをギターから離したら当然、細かい繊維が塗装の本体につきっぱなしに・・・
下手にこすって取ろうとすると、塗装を痛めそうで何もできず
そして、ペタペタ状態が起こるたび、繊維は溜まっていって
最終的にはこんなに毛だらけに(笑)
で、夏場特にひどいのがネックのカッタウェイ付近のベタベタ。
本当に溶けかけた飴玉の表面みたいに、
爪を立てると跡がつくし、
指の腹でこすると、なんか手垢みたいにポロポロ崩れていく。
さらに、同じく蒸し暑い日、小一時間楽器を弾いてから、ふと楽器に目をやると
ピッキングする右手の、前腕が当たる部分
ここが、汗ばんだ腕が触れていたせいか、
白ーく変色!
まだ買って一年も経っていないのに...そりゃないよ...
と思いましたが、
幸いボディの白い変色は、時間が経つと元に戻るんです(笑)
一応、この部分です
で、これらの原因は何だったのか?
調べた結果、こちらのブログ記事
https://ameblo.jp/ikisugi-diy/entry-12307601413.html
に詳しいのですが、
塗装がベタベタするのは
塗装に染み込んだ「皮脂」のせいであると。
確かに、先述のカッタウェイ付近など手が当たる部分は、他の部分に比べてベタベタ度がやたら高いです
もう数十年前の楽器ですから、
いろんな人の手に渡って、「皮脂」もたっぷり吸い込んできているのでしょうか。
なお、右手が当たる部分の白濁はそれとは原因が異なるようで、
「ラッカー塗装が水分を含んだ際に起こる現象」とのことで。
こちら対策としては、塗装が乾いて自然に治るのを待つというのが、
オリジナル状態を保持したいビンテージ楽器愛好家の方に好まれているようです。
さて、ベタベタ問題の方はどうしたもんかと思っていたところ、
私自身もビンテージ系楽器屋で勧められ、また上記のブログ記事でも紹介されている
「Freedom Custom Guitar Research SP-P-12/65 ポリッシュ」で、
軟化した塗装に喝をいれてみることにいたしました。
その顛末は改めてブログに記そうと思っております。