ビンテージギターのラッカー塗装ベタベタ問題

f:id:ishiyan0712:20190805173535j:image
f:id:ishiyan0712:20190805173541j:image

 

こちら、マイギターの'73年製 ES-335です。

 

音色もルックスも気に入っているのですが

購入後、困った問題に毎年悩まされることに・・・

その問題というのは

 

・夏場、塗装がベタベタする

・肌の触れている部分が白濁する

 

...この楽器買ったのが冬場だったんですよ。

で、暑い暑い夏、部屋の中で汗ばみながらTシャツ一枚この楽器を抱えて、

熱いプレイをしていたときのこと

 

楽器を抱えたときにボディの上側に来るカッタウェイの裏側が、

僕の体(蒸れまくったTシャツを着た)に接していたのですが、

 

その部分の塗装が、極端にいうと

ちょっと溶けかけた飴玉の表面みたいにペタペタになっていて!

Tシャツがくっついてしまって!

 

くっついたTシャツをギターから離したら当然、細かい繊維が塗装の本体につきっぱなしに・・・

下手にこすって取ろうとすると、塗装を痛めそうで何もできず

そして、ペタペタ状態が起こるたび、繊維は溜まっていって

最終的にはこんなに毛だらけに(笑)

 

f:id:ishiyan0712:20190805174253j:image

 

で、夏場特にひどいのがネックのカッタウェイ付近のベタベタ。

本当に溶けかけた飴玉の表面みたいに、

爪を立てると跡がつくし、

指の腹でこすると、なんか手垢みたいにポロポロ崩れていく。

 

f:id:ishiyan0712:20190805173718j:image

 

さらに、同じく蒸し暑い日、小一時間楽器を弾いてから、ふと楽器に目をやると

ピッキングする右手の、前腕が当たる部分

ここが、汗ばんだ腕が触れていたせいか、

白ーく変色!

 

まだ買って一年も経っていないのに...そりゃないよ...

と思いましたが、

幸いボディの白い変色は、時間が経つと元に戻るんです(笑)

一応、この部分です

 

f:id:ishiyan0712:20190805174330j:image

 

で、これらの原因は何だったのか?

調べた結果、こちらのブログ記事

https://ameblo.jp/ikisugi-diy/entry-12307601413.html

に詳しいのですが、

 

塗装がベタベタするのは

塗装に染み込んだ「皮脂」のせいであると。 

 

 

確かに、先述のカッタウェイ付近など手が当たる部分は、他の部分に比べてベタベタ度がやたら高いです

 

もう数十年前の楽器ですから、

いろんな人の手に渡って、「皮脂」もたっぷり吸い込んできているのでしょうか。

 

なお、右手が当たる部分の白濁はそれとは原因が異なるようで、

ラッカー塗装が水分を含んだ際に起こる現象」とのことで。

 

こちら対策としては、塗装が乾いて自然に治るのを待つというのが、

オリジナル状態を保持したいビンテージ楽器愛好家の方に好まれているようです。

 

さて、ベタベタ問題の方はどうしたもんかと思っていたところ、

私自身もビンテージ系楽器屋で勧められ、また上記のブログ記事でも紹介されている

Freedom Custom Guitar Research SP-P-12/65 ポリッシュ」で、

軟化した塗装に喝をいれてみることにいたしました。

 

 

その顛末は改めてブログに記そうと思っております。