初心者が挫折せずギターを続けるためのいくつかのコツ

この記事では、ギター歴約16年、不肖わたくしの経験から、

 

いかに初心者の方がギターと仲良く

(投げ出さずに)続けていくか

 

そのためのコツをいくつかご紹介したいと思います。 

それではどうぞ。 

 

 

◇目標は小さい単位に分解して練習する

 

楽器や練習が続かず、挫折しがちな方は、

課題への取り組み方が大雑把なことが多いです。

 

「難しい、複雑」と感じる部分は、分解して一歩づつマスターしていくのが有効です。

 

4小節分のコードチェンジが難しければ、まずは1小節だけ重点的にやってみる。

コードチェンジ自体が難しければ、まずは最初のコードを素早く押さえることを目標にしてみる。

最初のコードCが素早く押さえられなければ、その中の薬指の5弦だけをまずは押さえてみる。

それができたら中指の4弦と一緒に押さえてみる...

 

といった具合に、

まずは単純なレベルに分解してから、少しづつ目標に近づけていくのがおすすめです(^-^)

 

 


◇行き詰まったらどんどん次に行く

 

特に初心者の方は、猛練習で完璧を目指しても、

どうしても身体的な能力(力強さ、正確さ)の部分で、限界を感じてしまうこともあるでしょう。

 こういった点はまさに、継続(時間)が解決してくれるという面が強いと思います。

 

壁にぶつかり、「いつまでたっても弾けない」と腐ってしまって、

いよいよマンネリに陥り、ギターから離れてしまいそうなら、

 

「ここは一旦、保留にして次に進もう」

「この曲はいずれまた挑戦するとして、違う曲やってみよう」

と切り替えた方が、

良い結果を産むでしょう。

 

また、真剣に取り組むほど、

かりに現時点で達成できなくてもそれはそれで良い経験になりますし、

その経験は別の曲(課題)に活かすことができます。

 

 

 

◇音楽(ギターミュージック)の魅力を知る
 

「この曲が自分でも弾けるようになりたい」など、

自分の好きな音楽を自分が演奏するということ憧れを持って、楽器を始めたという方は多いと思います。

 

ギターを始めた高校生当時のわたし自身がそうでしたが、

憧れが強いほど、ちょっとやそっとのことでは楽器をやめたいとは思いませんし、

ギターを触っているだけでも幸せです。

つまり練習を続けやすい状態が自然に生まれます。

 

というわけで、憧れを、より広くより深く育てていきましょう。

そのため、ギターを弾く時間はもちろんですが、音楽を聴く時間もそれ以上に大事にしましょう。

 

好きな音楽、弾いてみたい音楽があればあるほど、

ギターと自分とのつながりは強いものになるかと思います。

 

 

◇「すでに出来ること」を楽しみ、育てる

 

向上心のある人ほど、自分が「できない項目」ばかりに目を向けて、凹みがちです。

これは中上級者の方にも多い パターンだと思います。

 

自分にできないプレイを克服することも意味のあることですが、

自分が得意なこと、できることを自覚し、それらを楽しみ、育て、愛でることも、

楽器を長く続けるうえで必要な要素だと思います。

 

いい意味で調子に乗る。

音楽の演奏には、そういう面もあると思います。

 

特に、将来的にライブなど人前でも演奏することを視野に入れている方は、

自分の「これならできる」を自覚し、自信を持つということには、非常に意味があります。

 

 

 ・おわりに

 

いかがだったでしょうか。

書き終えてみると少々、軟派な感じの内容ばかりに見えますが...(^◇^;)

とにかく、これらのコツに通底するわたしの基本的な考えとしては、

 

ある壁にぶつかってそれをあきらめても、

何かしらに取り組み続けることで、結局ギター経験値は上がっていく

やがて、苦手だった部分にも良い影響が出てくるもんです

 なので、まずは楽しんで続けることを意識しましょう

 

というところです。

 

これからギターを始める方、すでに壁にぶつかって悩んでいる方の、

参考になれば幸いです(^ ^)

 

 

「エレキギター初心者セット」の体験談

これからギターを始めようとされてる方で、

いわゆる初心者セットの購入を考えている方は、多いと思います。

 

でも、ネットを調べると初心者セットにも

一万円代、三万円代〜など価格帯が色々あって、迷いどころだと思います。

そもそも、セットで買うなと言う意見もネット上にはあったりして...

 

そこで、今回はわたしの「初心者セット」の体験談を、一例としてお伝えしようかと思います。

 

※以下、あくまでわたしが経験した初心者セットの内容に関するお話となります。ご承知おきください※

 

 

◾︎わたしの激安初心者セットの内容

当時、高校生でお金もなかったので、

初心者セットの中でも一番安い、一万円代のセットを買いました。

 

 セットの内容は

・ギター本体

・アンプ

・チューナー

・シールド

・ピック

・ストラップ

・替えの弦

・クリーナー、接点復活剤

・ストリングワインダー

教則本

・ギタースタンド

 

 以上だったと思います。

激安セットなのに、接点復活剤やストリングワインダーが入っているのが、妙に気が利いています(笑)

 

 

 ◾︎ギター本体のクオリティ

激安セットを考えている方にとって、

楽器本体のクオリティは気になるところだと思います。

 

 わたしのセットの楽器は、代表的廉価ギターブランドPのものでした。

 

結論から言うと、購入した時点で

楽器としての基本的な機能はきちんと果たしていたと思います。

 十分、ギターの練習はできましたね。

 

ただ、どうしても細かいところの作りの甘さゆえ、

時間の経過とともに、小規模な不具合がよく出てきました。

 

使用して1~2年で出てきた不具合

・音のビビり、詰まり(発生→解消をたまに繰り返す)

・ペグポスト穴での弦切れ

・ジャックの緩みによるノイズ、断線

など

 

実際これらは簡単な調整で直ることも多い内容なので、楽器屋さんに持っていけばたいてい解決するのですが、

初心者の時はギターの構造もよくわかりませんし、修理するとしても幾らお金を取られるのかもわからないし、

それなりに戸惑うと思います。

 

何より、このまま上達してゆくゆくはライブをやるにしても

この楽器を本番の演奏で使用するには心もとないということを、

初心者ながら感じていました。

 

なのでギターに関してまとめると、

  • 練習には十分使用可能
  • 細かいトラブルを抱えがち。本番で使えなくはないが少々怖い

というのがわたしの印象でした。

 

修理、調整によって万全の状態を作ってもらえるとすれば、この限りではありませんが。

つまり結局手を入れる必要が出てくる可能性が高いということです。

 

 

 

◾︎アンプのクオリティ

わたしのセットに付いてきたアンプは、これまた定番らしいTというブランドのものでした。

こちらは、製品としては特に不具合もなく、きちんと動いていたと思います。

 

ですが音色的には、

ギターを初めて数ヶ月もすると、楽器店で単体で売っている、ちゃんとしたアンプの音というのは全く別物なのだということを知り、

かなり早い段階で買い換えました。

 

なので、

  • モノとしては不具合など無くきちんと動きました
  • 音色的には、買い替え前提と思っていいでしょう

 

こちらも「練習には使える」とは言えると思います。

 

 

 

◾︎その他付属品について

セットに付属のシールドは、扱い方も悪かったのか、割と早くに断線してしまいました。

おまけに長さもかなり短かったと記憶しています。

将来的にライブでは使えないと思ったので、かなり早い段階で買い替えました。

 

それ以外の付属品に関しては、今思い返しても特に不満は無いです。

 

チューナーなども結局買い換えてはいますが、

初心者の時期にあまり不満があったという記憶は無いです。

 

ちなみにストリングワインダーは、なぜか初心者セットに入っていたやつを

15年以上経った今でも使っています(爆)

 

 

 

◾︎まとめ

以上、「わたしの経験した一万円セット」に対する所感をまとめると、

繰り返しのようになってしまいますが

  • 総体として練習には使用可能
  • ライブ等での使用には不安を感じる
  • アンプ、シールド等は買い換えがち

という感じです。

 

なので、激安セットは

・とりあえず安くギターを体験したい

・すぐ買い換えるつもり、だけどとりあえず安く欲しい

・飽きっぽい

 

という方には、おすすめだと思います。

 

 

ですが、

・楽器を持ったら真っ先にライブがしてみたい!

という方には、

もう少しギター本体のクオリティの高いであろう、

3、4万円前後〜のセットをおすすめしたいところです。

 

この価格帯から、アイバニーズ、フェルナンデスなど、大手ブランドの楽器を主体にした初心者セットが、楽器店により組まれているようです。

 

 

大手だからブランドだから間違いない、と言いたいわけではありませんが、

一応わたしなりの根拠があります。

 

一万円セットギターを弾いていた当時、

友人が、3、4万円台くらいの初心者セットのギター(フェルナンデス)を持っていて、

実際によく触らせてもらっていたのですが、

ネック、フレット周り、ジャック周りなどのパーツのクオリティに

自分の激安セットギターとは明らかな違い、信頼感を感じました。

 

今思い返してみても、そのままライブで使えそうな感じがします。

 

というわけで、とにかくライブをすることが目標の方には、

ある程度、安定感のある楽器をお勧めいたします(^-^)v

ネット通販のセットもいいですが、楽器店に足を運んで選ぶことも視野に入れてみてはいかがでしょうか。

 

◾︎おわりに

いかがだったでしょうか。

どうしても価格を基準にした話し方になってしまいましたが、もちろん価格だけで全て判断すべきではないとも思います。

今回の内容を是非ひとつの経験談として参考にしていただき、

ご自分のベストな楽器(セット)を探し当てていただければうれしく思います。

 

それでは(^ ^)

 

本番で「上手く演奏しようとすること」に徳は無い

わたし(アマチュアミュージシャン)の場合、

演奏機会があったとしても月に1本か2本くらいだったり、

次のライブまでしばらく間が空いたりして、

本番で力が入りがちになるのが悩みのタネです。

 

アマチュアミュージシャンで同様の悩みを持っておられる方は少なくないと思います。

 

加えて、生真面目な性格の方だったりすると、これが加速するのではないでしょうか。

音楽の演奏っていうのは、「100%の力で、一生懸命、真心をこめて、真摯に、真剣に、出し切って」でなければならない。

的な風潮?があるじゃないですか。

頑張ることを否定するつもりは無いのですが、、、

 

わたしなんかの場合、

「人の目が気になる」「上手くやらないと」というプレッシャーも感じているのでしょうか、

特に知り合いの女性なんかが演奏を聴きにくるとガチガチになったりして(笑)

 

 

なんというか、

「本番=頑張るもの」という図式が無意識に出来てしまっている。

緊張するというより、緊張しないと失礼、くらいの意識が心のどこかにあるような気がする。

とある時気づいたんですよね。

 

 

 

しかし、これまた最近ふと気づいたんですが、

 

結果としての「上手い演奏」というのは、たしかに善いものだ。

だが「上手く演奏しようとすること」は、自分にとっても聴衆にとっても、意味が無いなと。

 

聴いている人が感じることができるのは、

演奏行為の結果=音楽としての「善い演奏」だけで。

演奏する人の内面的な「頑張ろう、上手くやろう、真心、がんばる」的なものに、聴衆が感動する訳ではない。

音楽教室の「発表会」なんかは、理念的にこの逆ですよね)

 

極端な話、演奏者が全く「ガンバっていない」としても、

結果として聴衆が心を動かされるような「善い演奏」が生まれていれば、それでいいんじゃないの?

 

 

ミスのないように「頑張って」、その結果力んでしまって、演奏に悪影響が出るのであれば。

さらに、その「頑張り」は、聴衆にとって意味が無いとすれば。

この要素、意味の無い「頑張り」は、排除するべきだ。

 

さらに言えば、

本番での無駄な「頑張り」が無くても良い演奏ができるようになるまで、

普段の練習を「頑張る」べきだ。

 

普段の練習→しこたま頑張る。

その代わり、

本番→頑張らなくていい。

 

 

つまり、善い演奏という目的を達成する上で、

「頑張る」をコントロールするというようなイメージでしょうか。

 

 

・本番での「頑張り、あがき、緊張」は、聴衆にとっては意味がない

→意味のない「頑張る」は排除する。

 

・それは、どのような演奏が生まれようと受け入れる覚悟をするということに繋がる。

音楽的結果の如何は、普段の練習にほぼ全て託されているはずだ(だから本番で足掻いても意味がない)。

→本番で足掻かなくても良い演奏ができるように、普段の練習頑張りを注ぐ

 

 

 

この状態が当たり前の人にとってはなんて事のない話でしょうが、、、_:(´ཀ`」 ∠):

でも、

「本番=頑張らないと失礼のような感覚が染み付いているわたしにとっては、

これはちょっとした発見だったのです。

 

 

これがもし、毎月何本も演奏機会のあるプロミュージシャンの場合だと、

いい具合に力が抜けていく≒いい意味で頑張らない だから、リラックスして演奏できるのでしょうかね。。。知らんけど(笑)

 

 

そうは言ってもだ、ミュージシャンの「熱い演奏」の、その姿が聴衆の心を打つものだろう、

演奏に「気合が入っている、一生懸命」であるほど、善いではないか?

「全力で演奏する」のがミュージシャンシップだろう?

 

こういう考えをする人もいると思います。

 

だけれど、聴衆が受け取っているのは

演奏しているミュージシャンの姿(外面的な)と、

演奏された音楽的結果

この2点だけですよね。

 

だから、どれだけ演奏者が、内面的に

ガチガチに力が入っていようと、力が抜けてリラックスしていようと、

聴衆の受け取り方には関係無いように思います。

逆に、外面的に遮二無二やってる(熱い)感じに見えるからといって、音楽的結果に関係なく「良い演奏だ」とも言い難いと思います。

 

わたし的に演奏者としては、

リラックスして演奏している。なので「熱い演奏」という外面的演出もする余力がある

という状態の方が、目標にしたいなと思います。

 

 

繰り返しになりますが、良い演奏に向けて頑張るということを否定するものではないです。

毎回緊張に溺れてしまう方は、一度「頑張る」を見直してコントロールしてみては、というお話でございました。

 

 

 

 

 

 

 

ジャズのアドリブをスポーツ的に捉えてしまうと行き詰まる【ギター】

ES-335



 

アドリブ初心者のころのわたしは、アドリブないしアドリブの練習を、
スポーツのように
「自分の技術VS目の前の課題」
という構図で捉えていたようなところがありました。


この課題を「アドリブで」いかに切り抜けるか。
スポーツで言い換えれば、
スキーのコブ斜面を、自分の技術でいかに「その場で」滑り切るか?
サーフィンで、波を自分の技術でいかに「その場で」乗り切るか?


「どんどん斜面に、波に、立ち向かっていこう。
またダメだった。ああまたダメだった。次こそは!」的な。


アドリブの練習についても、それと重ねたイメージを持っていました。
マイナスワンの音源ノンストップで流して、
(ノンストップというところがミソです)
またダメだった。ああまたダメだった。よし次!
と、「立ち向かって」いくわけです。


そうでなければ、アドリブとは呼べないだろう。
スケール一つを携えて立ち向かうのがアドリブなのだ、
そうでなければズルだ、
とすら心のどこかで思っている。

 

 


アドリブの練習として「流しっぱなしのマイナスワンにアドリブでぶつかっていく」のは、決して意味の無いことでは無いと思いますが、
特に初心者の頃は、練習がそればかりになっていると、演奏がなかなか洗練されてこないと思います。


スポーツ的な価値観(正確さ、力強さ)とは異なり、
音楽の場合は、
「望む音楽を実現する」(=弾きたいものを弾く)
という軸があります。


音楽としてのアドリブは、
そこに立脚したものでなければなりませんし、
アドリブのための練習も、それを第一に目指した方が、より良い結果になる気がします。


それには、
この記事でも触れていますが、

https://wewantguitar.hatenablog.com/entry/2019/08/07/182418


本番でのアドリブの
・どんどん時間が流れて戻らない
・やり直しはきかない、1回こっきり
という性質を、
練習のフェーズから一時的に排除し、


小さい作曲というつもりで、一旦腰を据えて
自分の弾きたいものを確認していくのがいいかと思います


その後で、マイナスワンを使って、実際のアドリブとしてどういう形に出来るか探っていくのがいいのではないでしょうか(^_^)a


参考になれば幸いです。

 

ギターソロで押弦がリキみまくる理由

ギターの教則本では、フォームに関して
ネックを挟むように押弦するクラシックフォームと、
ネックを握り込むように持つロックフォーム、
がよく紹介されます。

クラシック↓

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ロック↓

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本項ではギターソロで押弦が安定しない理由を、

このフォームという点から掘り下げてみたいと思います。

 

個人的な体験に基づいた見解ですが、
クラシックフォームは、緊張したときなどつい力んでしまう場面で、

ロックフォームより演奏が崩れやすいように思います。


わたしはギターをはじめてからの数年間というもの、

単音弾きはほとんどクラシックフォーム(チョーキングも、全部!)で弾いてたのですが、
ライブでのソロのとき、左手が力んでしまうクセがありました。
特に高音弦に移ったとき、弦を押さえる指にやたらと力が入る。左手の不安感が大きくなる。
音色も悪くなり、演奏を楽しめない。


はじめはただ単に緊張しているだけだと思っていたのですが、どうもそれだけでないことが次第にわかってきたんです

 


ロックフォームで高音弦を押さえる場合、左手は、ネック裏の厚みの上にかぶさっている親指と、人差し指の付け根あたりによって
左手自体が基本的に「固定」されます。
なので指の力は、弦を押さえること「だけ」に使われます。当たり前です。


ところがクラシックフォームの場合、左手の親指はネックの厚みに必ずしも引っかかってくれません。
なので、左手自体の重さを支えることというのは、
手首以下自分の腕が、その大部分を担うことになります。


しかしここからが問題で、わたしは無意識のうちに、
押弦する指に、
左手の重さをある程度支えさせるとともに、フォーム自体のコントロールに参加させるという仕事もさせてしまっていた
ことに気づいたのです…

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つまり、本来指が集中すべき「押弦」以外の仕事までも、指に要求してしまっていたのです。

 

若干、マヌケっぽい話ですが…(笑)

でも、「リキみまくり状態」状態が起こっている時の感覚は、そのようなものです。


やはり、緊張してる時など「いつもの感じ」が崩れていると、

左手が「確実な支え」的なものを求めて、

たまたまそのとき力を入れてる指に頼るのではないかと思います。わたしの場合。。。

 


これを解決するには、言うまでもなく

弦を押さえる力と左手を支える力

それぞれを担当する身体の部分を確認することはもちろん、


人差し指を常にネックのキワに接するようにして、フォームの安定を図るのも有効でしょう

この辺りです↓

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が、逆にわたしの場合は

この気付きを機に、ロックフォームで弾く練習を始めました(笑)

 


クラシックフォームで押弦が安定しない場合は、
指に押弦以外の仕事をさせてしまっていないか、確認してみると発見があるかもしれません。

 


参考になれば幸いです。

 

 

スケールさえ覚えればアドリブは弾けるのか?【ギター】

アドリブを実現するにはどうしたら良いか

その状況(コード、キー)で使用可能な音階、つまりスケールをマスターしよう
スケール内の音が全て手元に揃えば、自由な演奏ができるはず

スケールを下から上に、上から下に、たくさん弾いて覚えよう。使用可能な全ての音を手中に収めて、自由に弾きこなすために


…と、真面目で理性的な人ほど考えがちなのですが、
わたし的には、これだけだと足りないように思います。


「スケールが弾ける」だけを携えてアドリブ(本番)に向かっていっても、
スケールすなわち「理論上使っていいことになっている音の群れ」の中の音を、
闇雲にポツポツ弾くしかないんです。
ジャムセッションに行くと、そういうソロをとる人を見かけます。


完璧な例えではありませんが、
アルファベットを全て覚えても、言葉がわからなければ英語は喋れないのと同じようなものです。

 

 


もちろん、スケールのことを考えるのは必要だと思いますが、
この場合足りないものは、


・音楽的意志。弾きたいもの(言ってしまえばメロディ、フレーズ)
・弾きたいものを楽器で表現できるようにする作業

 


楽器をいじくりまわして(スケール内の音が出るような楽器の「操作」をして)、結果的に「何らかの」音が出る。
これは、音楽的意志ではないです。


弾きたいもの(一つまたは複数の音、またはフレーズ)のイメージがある→それを実現する楽器の操作はもう分かっている→それを弾きたいから、弾く
これが理想です。


基本的には、弾きたいものを弾くのがアドリブです。
楽器を弾いてから音楽的な結果を知るというのは、厳しく言えばこれは偶然の産物。


(と、滔々と語っているわたくしですが、例えば
不慣れなキーやコード、スケールになると、音のイメージと器楽的操作の連絡が全く出来ていないために、
「出したい音を出す」ではなく、
「外れた音にはならないポジションを押さえて、弾く」で切り抜けることはしばしばございます…_:(´ཀ`」 ∠):
そしてこれをジャズ界隈で「歌えていない」と言うのでしょう。

ちなみに「歌えないフレーズを弾く」と「闇雲に弾く」は別だとは思います。)

 


用意したフレーズしか弾くな、と言いたいのではないです。
弾きたいものを弾くべきだということです。
それが一音だけだろうと、小さいリックだろうと、長いフレーズだろうと。

 


そして、弾きたいものを弾くには「どこを押さえればいいのか」を事前に知っていなければ、弾けない。
そこに至るには
・弾きたいもの(音のイメージ)を楽器で表現できるようにし、即興演奏に組み込む研究
が必要です。


具体的に言えば、
この操作で「この音、このフレーズ、この響き」が得られるのだという情報を、とにかく一つずつ知り、理論的に整理し、覚えていく作業。自分の音楽の材料になるものを、本当に一つずつ吸収していくように意識します。
ローラー作戦です。

ちなみにコピーということもこの範疇に入ると思います。


(大人ならたぶん、不効率として無意識に退けたくなる考えだと思います。だからスケールとか、自動的に音楽がそこから生成されそうな概念のことをすぐに考えてしまうんでしょう。)

 


その練習方法としては、

題材の曲を練習するとき、
アドリブをイメージしつつ、小さい単位の作曲に繰り返し取り組むといいと思います。


アドリブ(どんどん過ぎ去り、修正出来ない、意志に反することがある)ではなく、
作曲(何度も巻き戻し、吟味できる、完成美を目指す)であるというところがミソです。
自分の弾きたいものをしっかり確認することが出来ます。

思いがけず良いネタが生まれたら、それは大切にとっておきます。


※この作曲的手法を突き詰めたものが所謂「書きソロ」と言われる手法でしょう。

 


参考になれば幸いです。

 

 

「気がついたら上達してた」とは一体?

最近思うのは、楽器の上達って

例えば逆上がりが突然コツを掴んでできるようになるような大転換がおこる、、、といような経験て、あまりしない。

 

むしろ「気づいたら前より上手くなってる」が多い。

 

これって何なんだろうと思ったのですが、

 

例えば、ギター(もしくは、その中の新しく取り組む奏法)歴

数ヶ月とか一年くらいの自分が、

一つの課題を猛烈に突き詰めていくとする。

苦手な部分をどうすれば克服できるのか、

体の使い方も理知的に研究して、それを体に覚えこませる反復にも多大な時間をかけて、周到に

 

でもその経験値(歴一年くらい)の時点で到達する限界みたいなものってどうしてもあって、

どんなに練習しても、現時点ではこれ以上は難しいという部分が出てくる

そのうち、その課題に挑戦することにも飽きてくる

 

そこで、その課題はそこで一旦自然に見切りをつけて、別の課題にチャレンジする

 

そうして、一つの課題を煮詰まるまで練習してはまた別の課題...と続けていくうちに、

経験値(筋力など肉体的な成長を含むんでしょうね)が溜まっていって、

 

一年前に煮詰まっていた部分が、

ほとんど理屈によってではなく、自然に解決される...

 

しがない自分のギター人生ですが、上達の過程というものを反省してみると、

そんな印象が強いです。

 

何が言いたいかというと、

どれだけ頭を使って時間をたくさん使って効率的にやっていても、

「謂わば時間の流れ」が解決してくれる場合もある。ので、

煮詰まってきても「こんなに練習してるのに...」と絶望しないで

どんどん次を楽しみましょう!

薄皮が少しづつ積み重なっていくような仕方で、達成される部分もあるから...

ということです。

 

絵をいくつも描いていて、

自分の作品がどんどん溜まっていく

で、絵を描き終える経験を何回もしたら、しばらく前に描いた題材を、より良く描くことができるようになっている

・・・的な?なんか微妙に違うな(笑)

 

そんな感じで。